自分を見つける旅日記

アラフォー女子のつぶやきブログ。等身大の自分って何?

【映画感想】Murder on the Orient Express(オリエント急行殺人事件)/ We seek the truth from within, not without.

久しぶりにロマンスやコメディー以外の映画を観ました~。

 

今回観たのは2017年に上映された「Murder on the Orient Express(オリエント急行殺人事件)」

 

eiga.com

 

アガサ・クリスティーの名作で、1974年にも映画化されているようですが、2017年に再度映画化されています。

キャストが豪華で、ジョニー・デップーをはじめ、ミシェル・ファイファージュディ・デンチペネロペ・クルスが主演。

 ジョニー・デップ好きにとってはちょっと残念な作品かもしれませんが、ミステリー好きな人にとってはおもしろい作品だと思います。

 

この中で印象に残ったセリフを紹介します。

 

1.名探偵のエルキュール・ポアロの言葉1

I can only see the world as it should be. And when it is not, the imperfection stands out like the nose in the middle of a face. It makes most of life unbearable. But it is useful in the detection of crime.

(私は世界をあるべき姿で見ることができるのです。そして、何かが違う時、その欠陥が顔の真ん中にある鼻のように目立って見えるのです。生活する上では耐えられないのですが、犯罪をみつけるには役に立ちます。)

名探偵ポアロは極度の潔癖。おかげで「名探偵」なわけですが、この「see the world as it should be(世界をあるべき姿で見ること)」というセリフを聞いた時は、ある意味特殊な能力を、見事に仕事に生かせている、という点に、いいなぁ、と思ってしました。(フィクションですが・・・)

彼の「世界をあるべき姿で見ること」は、すべてを平等に、白黒はっきりした形で見る、ということですが、「imperfection stands out like the nose in the middle of a face」という、「何かが違う時には顔の真ん中の鼻のように目立って見える」という表現も英語らしい。

皆ある程度「自分の中のものさし」があって、そのものさし通りでないと「unbearable(耐えられない、我慢できない)」だと思いますが、そのものさしをポアロのように仕事に活用できるといいですよね。


2.ポアロのセリフ2

You know there’s something about a tangle of strangers pressed together for days on end, with nothing in common, but the need to go from one place to another, then never to see each other again. 

(なんの共通点もない知らない者達がくる日もくる日も押し込められて、ただある場所からもう一つの場所へ行く必要が皆あり、そしてまた再開することは二度とない、ということが気になるのです。)

このセリフのいいたいところは「偶然っぽいが偶然ではない」と言うことだろうと思いますが、また奥深いセリフ。

「there's something about」というのは、「何かがある、何か気になる」という意味の文章。「There's Something About Mary」というキャメロン・ディアスの映画がありましたが、こちらも日本語訳の映画タイトルは「メリーにくびったけ」となっていましたが、直訳は「気になるメリー」というような意味。言葉で明確に表す事ができない「何か」があるときに、この表現を使います。

このセリフの中だと、状況の表現を「tangle of strangers (もつれた他人達)」「days on end (くる日もくる日も)」「nothing in common (似たところがない、共通点がない)」等でしていますが、偶然のようで何かがある、ということを意味したセリフになっています。

 

3.ポアロがハバード夫人に言った言葉

Mrs. Hubbard, I’m sorry to have kept you. You have a head full of steam and a mouth full of words.

(ハバード夫人、お待たせして申し訳ありません。貴方の頭の中は蒸気が充満していて、口の中は言葉が詰まっていますね。)

「head full of steam」は、頭の中は蒸気でいっぱい、という意味ですが、ハバード夫人がイライラしているのをみ、イライラしている、怒っている状態を表現しています。とても英語らしい遠回しの表現ですが、「イライラしてる」と直接的に言うよりも、紳士的。

同じく、「mouth full of words」は、お喋りな人を表現した言葉。この場面ではちょっと皮肉っぽいですが、文脈によってはポジティブにとれる表現だと思います。

 

4.ポアロが殺人現場を見ながら言った言葉

Now, I prefer to understand why a clue is left rather than what the object is. We seek the truth from within, not without. 

(残された物が何かを理解するのではなく、なぜ手がかりがあえて残されたかが知りたいですね。真実は内側から見つけるものですから。)

ポアロは犯人を見つけるために、殺人現場を調べますが、複数の「clue (手がかり)」をみて、これらの手がかりが意図的に置かれたものだとすぐに気がつきます。本来であれば犯人をみつける手がかりになるものですが、その手がかりの「object(物)」が何かではなく、なぜ犯人がわざと「clue」を残したのか、「真実は内側にある(We seek the truth from within)」と述べています。

この「We seek the truth from within」というのは、ポアロの有名なセリフ。ここでは犯人をみつける場面で使われていますが、このセリフを聞いて思ったのは、どんな「truth(真実)」「within(内側)」にある、という事。真実がわからなくなり、信じることができなくなるような状況って、誰でもいろんな場面であると思いますが、そんな時には「seek the truth from within」という言葉を思い出したいですね。

 

アガサ・クリスティの本は読んだこともありませんが、この映画をみて、本も読んでみたいなぁと思いました~☆ 

ミステリーが好きな人は是非このクリスマス・年末年始中に観てみて下さい💛