自分を見つける旅日記

アラフォー女子のつぶやきブログ。等身大の自分って何?

【映画感想】Hope Springs(31年目の夫婦げんか)/ Is this the best you can do?

今週は「Hope Springs (31年目の夫婦げんか)」というメリル・ストリープとトミーリー・ジョーンズ主演の映画を観ました〜⭐️

 

eiga.com

 

2012年の映画なので「今更なぜ??」って感じかとも思いますが、理由は3つ。

 

メリル・ストリープが好き

②シナリオが今後自分も経験するだろうと思われた

アマゾンプライムの映画の一つ

 

メリル・ストリープは本当に演技力がすごい❗️ いろいろな映画に出ていますが、彼女のように自分の仕事を極める事が出来たらどんなにいいだろう、、、と常に思います。

そしてこの映画は50歳を超えた夫婦の物語。子供達が巣立って、二人っきりになってという状況は多くの、というか世間一般のほとんどの夫婦が通る道ではないかと思うのですが、そのシナリオをこの映画を通じてみたかったというのが2つ目の理由。

3つ目はたいした理由でもないですが、観たことのない映画を、プライムメンバーシップの一環で観れるのは嬉しいですね⭐️

 

心に残ったセリフは以下👇

 

1.カウンセラーのドクター・フェルドの言葉1

The first step in rebuilding a marriage is tearing away some of the scar tissue that is built up over the years.  It could be very painful but it is worth it.

I Iike to think of it...The metaphor of when you have a deviated septum and you can't breathe? You have to break the nose in order to fix it.

(結婚生活をもう一度建て直す最初のステップは、何年もの結婚生活の中で積み上げてきた瘢痕組織を取り払う事。とても苦痛だけど、やるだけの価値があります。

鼻中隔が外れていて息ができないとしますよね?治すために、一度鼻を折る、というようなイメージですね。)

カウンセラーのドクター・フェルド役はスティーブ・カレル。彼の出演する映画はコメディーが多いので面白いけど真面目じゃない人のイメージが強いですが、このカウンセラー役のスティーブ・カレルの演技はすごい。セリフの中には真面目に言うのが難しそうなセリフもありますが、真剣に話を聞いている表情だけでなく、セリフとセリフの間の間の取り方が抜群です。

そのドクター・フェルドが最初のステップだと言って伝えた事がこちら。「scar tissue」は瘢痕(はんこん)組織、 「tear away」破り捨てる、という意味。「scar」は「傷」なので、傷の皮膚組織を取り除こうと思ったら、皮膚を「破り捨てる」しかないですよね。というのを意識すると、確かに「painful (苦痛)」を想像できると思います。そもそもの「結婚生活」を「scar tissue」に例えた上で、治すためには取り除くのがまず最初のステップ、というのは英語らしい言い回しだと思います。

その上で、その「苦痛さ」を更にイメージできるように隠喩として説明しているのが次の文章。「deviated septum」は直訳すると外れた鼻中隔。図だと👇です。

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「deviate」は(常軌から)それる、はずれる、逸脱する、という意味。ま、正常じゃない鼻の中隔という意味ですね。この状態の鼻だときちんと息ができませんので、治すためになにをするかと言えば「break the nose in order to fix it」治すために鼻を折る、という表現をしています。考えただけでも痛いですが、結婚生活をもう一度建て直すにはそのくらい苦痛なんだ、という事を上手に表現しています。

鼻を折るような痛みを乗り越えないと直せないような結婚生活状態にはなりたくないですね・・・。

 

2.ケイがアーノルドに言った言葉

You know, how you think you're always headed toward something? You think "when we get married" or "when we have kids" or "when the kids go and it's just us again." You know, there's always something to look forward to. And one day, I realized that we are not going toward anything anymore.

(どこかへ向かってるっていつも思うでしょう?「結婚したら・・・」とか「子供ができたら・・・」とか「子供が巣立って私達だけになったら・・・」って、いつも将来の楽しみがあるじゃない。でも、ある時気がついたの、私達はどこにも向かってないって事に。)

「headed toward」は「向かう」という意味ですが、このセリフを聞いて思ったのは、確かに自分も「always heading towards something」だけれども忘れがちであるという事。

「look forward to」は期待する、(楽しみに)待つ、という意味ですが、英単語だけみると、先を見る、という意味。将来なにがあるかなんてわかりませんが、常に前向きに「forward」を見て、一日一日過ごしたいですよね。

 

3.カウンセラーのドクター・フェルドの言葉2

I'm going to ask you to take a leap of faith and try something.  It is most likely way out of your comfort zone.

(2人に思い切って試してもらい事があります。確実に許容範囲外だと思いますが。)

アルクによると「leap of faith」「やみくも的な信仰、盲信、信頼に基づく賭け」「take a leap of faith」だと「信じて思い切る」という意味。

例えば、👇のような使い方ができます。

「She took a leap of faith and started her own business.」(彼女は思い切って新しい仕事を立ち上げました。)

「comfort zone」はweblioによると「快適域」。間違った日本語訳ではないですが、「快適域」って日本語であんまり使いませんよね。英語ではこの「comfort zone」というのはよく使われますが、「comfort (快適な)」「zone(範囲)」なので、許容範囲、自分の慣れている範囲、みたいな意味。

私も研修やセミナーに出席して、普通ならやらないことをやらなければいけない時に、「This is way out of my comfort zone.」(これは私の許容範囲外です。)と相手に伝えることで、不快とは言わないものの、緊張しているという気持ちを伝えるためによく使います。

 

4. カウンセラーのドクター・フェルドの言葉3

Ultimately I think you have to ask yourself "Is this person worth more to me than my pride?"

(最終的には、「この人が自分のプライドより価値のある人かどうか?」と自分自身に聞いてみて下さい。)

I am simply saying, the moment is here and you have to ask yourself "Have I done all I could?"  Is this the best you can do?

(ただ単に私が言いたいのは、今この瞬間に「出来る事は全てやったのか?」という事を自分に聞いてみて欲しいのです。これがあなたのベストですか?)

ほぼ、ドクター・フェルドのセリフだけになってしまいましたが、最後のこの言葉は心にグサッときます。相手が夫婦でなく、友達や家族であっても、ケンカしてしまって仲直りができない時、ギクシャクしているときに、自分自身に「Is this person worth more to me than my pride?」って聞いてみると、何か解決策が見えるかもしれません。

そして以下の2つのセリフ。

Have I done all I could?(出来る事は全てやったのか?)

Is this the best you can do?(これがあなたのベストですか?)

特に2番目のセリフを聞いた時は、自分の今の状況について、「Is this the best you can do?」と言われているような気になりました。新しい事に挑戦しているけれども、なかなか上手くいかない時、何かを始めたけど上手くいかないからやめたい時等、自分自身に「Is this the best you can do?」と問いかけてみると、まだまだ出来ると思えるかもしれません。自分自身だけではなく、何かに挑戦している人に、かけてあげたい言葉でもありますね。

 

結婚31年目の夫婦の物語ですが、いろんな意味で考えさせられる映画でした~⭐️

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました~❗️