【映画感想】You've Got Mail(ユー・ガット・メール)/Do I do it because I like it or because I haven't been brave.
今週のお題「最近見た映画」/ユー・ガット・メール
皆さん週末いかがお過ごしでしょうか。
今週は「You've Got Mail/ユー・ガット・メール」という映画を久しぶりに観ました~☆1999 年にリリースされた、メグ・ライアンとトム・ハンクスのロマンスの映画ですが、私はメグ・ライアンが大好きで、この映画も好きな映画の中の一つです☆
1999年は、インターネット、電子メールやチャットルーム使用が普及し始めた頃ですが、印象的なのは、インターネットで知り合った二人の間接的なコミュニケーション。
「パーソナルな事は言わない事」というルールの上、自分の名前や何をしているのか等は一切話をせず、日常のなんでもない話や、ふと思った事をメールしているうちに、お互い大切な存在になっていく様子がすごく印象的です。
もう一つこの映画で好きなのは、主人公のキャサリン(メグ・ライアン)が本屋のオーナーである事。母親から受け継いだものではあるものの、若くして本屋のオーナーをしている事、ジョー(トム・ハンクス)の大型本屋のせいで、最終的にはお店を閉じる事になりますが、そこにたどり着くまでに奮闘する姿をみると、自分が苦しい時でも頑張ろう、という気持ちにさせてくれます。
そして、この映画の中の好きなセリフは以下👇
1.主人公のキャサリンのメッセージ1
Sometimes I wonder about my life. I lead a small life...well valuable but small. Sometimes I wonder, do I do it because I like it or becuase I haven't been brave.
(時々自分に人生について考える事があるの。私の人生は小さくて、というか、とても大切なんだけど小さいの。時々考えるのは、好きでやっているのか、勇気がないだけなのか、ということ。)
お隣に大型の本屋ができ、周りのみんなが心配を始め、キャサリン自身も危機感を感じ始めますが、その際にメル友であるNY152宛に書いたメッセージ。というか、自分自身に問いかけてるメッセージ、と言った方がいいかもしれません。
「Do I do it because I like it or because I haven't been brave」という、「好きでやっているのか、勇気がないだけなのか」って思う事、私はよくあります。住み慣れた場所、ずーっとしている仕事、慣れていると、なかなか本当に好きだからやっているのか、ただただ慣れているからやっているだけなのか、わからなくなりますよね。本当に好きなのかどうか、勇気を出さなければいけない時なのかは、キャサリンのような状況になくとも、自分に問いかけたいなぁと思います。
2.主人公のキャサリンのメッセージ2
Everything that is going badly in my life will sort itself out.
(今悪い事が起こっていても、なるようになるから大丈夫。)
クリスマス直前にキャサリンがNY152に送ったメッセージで、母親を早くに亡くしているキャサリンが、今こそ母親に言って欲しいと言った言葉。
「sort out」は「気持ちを落ち着ける、正常な状態に戻る、冷静さを取り戻す」というような意味ですが、よく使われる言葉です。
私も今週いろいろな事が起こって、前半かなり精神的に苦しかったのですが、この言葉に救われました。「時間」ってすごいですよね。最終的には、どんな事でも落ち着くところに落ち着くというのを実感した週でした。
3.NY152のメッセージ1
Do you ever feel you become the worst version of yourself? That a Pandora's Box of all the secret hateful parts - your arrogance, your spite, your condescension -- has sprung open. Someone provokes you and instead of smiling and moving on, you zing them, Hello Mr. Nasty.
(最悪の自分になったと感じた事がある?傲慢さ、意地悪さ、人を見下している自分が入ったパンドラの箱が開いて、誰かに挑発されたとき、笑って無視する代わりに、やり返してしまう・・・。ナスティーさん、こんにちわ。)
とあるパーティーで、ジョーがキャサリンにイヤな事を言ってしまい、後悔したジョーがShopgirl宛に送ったメッセージですが、このセリフの表現が好きです。
「Pandora's Box of all the secret hateful parts」=自分のすべての嫌な部分が入った秘密のパンドラの箱、という表現は英語らしい表現。「arrogance」(傲慢さ)、「spite」(意地悪さ)、「condescension」(人を見下す事)はすべていい言葉ではないですが、覚えておきたい言葉です。
ここでは「worst version of yourself」(最悪の自分)の表現になっていますが、「best version of yourself」(最高の自分)という表現もよく耳にします。
最悪の自分も最高の自分もあると思いますが、最悪の自分をいっぱい詰めたパンドラの箱は、どんな場合でも開けたくないな、と改めて思わせてくれるセリフです。
4.NY152のメッセージ2
When you finally have the pleasure of saying the things you mean to say, at the moment you mean to say it, remorse inevitably follows.
(本当に言いたい事を、言いたいと思った時に言えた時、後から必ず後悔するもんだよ。)
「remorse」は「(過ちに対する)良心の呵責、自責(の念)」、「inevitably」は「必然的に、必ず、当然」という意味。この文章の使い方は、英語独特でかっこいい言い回しだと思います。
よく私も、「なんであの時こう言えなかったのか」と後悔する事がありますが、実際に言いたい事を言いたい時に言えた場合でも、「言わなきゃよかった」って思います。特に、感じ悪い事を言ってしまった時・・・・。「remorse inevitably follows」とは短い言葉ですが、その通りですね。。。
「文通」を通したロマンスなので、普段使わない英単語や、文章を書く場合のおもしろい言い回しが多く含まれている映画なので、英語勉強中の方にはおススメです。
最後まで読んで頂きありがとうございました☆