【映画感想】The Upside(最強のふたり)/ The important thing is to see and encourage potential.
今週みた映画は「The Upside/最強のふたり」。
ケヴィン・ハートが主人公、ブライアン・クランストン、ニコール・キッドマン主演の映画で、事故で体が不自由となったお金持ちのフィリップ(ブライアン・クランストン)のヘルパーとなったデル(ケヴィン・ハート)が、友情を深めていく映画です。
本当にあった話というのでなおさら面白い❤️
その中の印象的なセリフをご紹介します。
1.デルが初めて運転手を務めるシーンで言った言葉
Dell: You want positive? Then I’m not putting you in no big-ass negative.
(デル: ポジティブになりたい?だったら、そんなネガティブなトラックに俺は乗せない。)
Phillip: They are not practical.
(フィリップ: でもその車は実用的じゃないんだよ。)
大富豪のフィリップはスポーツカーを何台も所有していますが、事故の後は「practical (実用的)」という理由で、メルセデスのトラックを移動用に使用しています。
それを見たデルが言った言葉ですが、誰かに助けてもらわないと生活が出来なくなり、ありとあらゆるものを諦めてきたフィリップに対して、実用的ではなくてもポジティブになるために、あえて彼が昔乗っていたスポーツカーに乗せてあげるために言った言葉なので、短いセリフですが、奥が深い。
「practical」だからという理由で、本当に欲しいものを諦めたり、もっと楽しい方法もあるのにスピード重視でやっていることって誰でもあるのではないでしょうか。
ここのセリフは「positive」になるため、ですが、普通であれば実用的を選ぶことでも、たまにはワクワクドキドキしたり、楽しんだりすることをあえて選びことで、もっと人生楽しめるのではないかと思います。
2.デルが苦しそうにしているフィリップに向かって言った言葉
Dell: Hurt enough to off yourself?
(デル: 死にたくなるほど痛いのか?)
Philip: No...losing my wife does.
(フィリップ: いや、死にたいのは妻を失ったからだ。)
デルは自分と家族の人生をやり直すのにこの仕事が必要。一方で、フィリップは妻を失った事と事故で不自由になり、デルがちゃんとフィリップの面倒を見切れずに自分も死んでしまえばいいと思っています。
そんなある夜、事故の後遺症で足の痛みが消えないフィリップに対して、デルが言った言葉がこちら。
「off yourself」はスラングでここでは、「自分の命を断つ」、という意味で使われていますが、フィリップの周りの人達がなかなか言えない事を、デルが直球で質問し、それに対して少しずつ心を開いてくるフィリップがとても印象的です。
3.フィリップがデルに事故について説明した際のセリフ
Bad judgement. Mine. It was off weather....we never should have...but...I always had a...or have a taste for pushing the envelope. Who paraglides in a storm?
(悪い判断さ。自分自身のね。天気が悪い日だった、、、行くべきじゃなかったのに、、、限界に挑むのが好きで、、、。誰が嵐の中でパラグライダーするか?)
ここでも、なぜ不自由になってしまったのか?と聞くデルに、少しずつ心を開いて、正直に語るフィリップ。
「have a taste for」は、「〜に趣味がある、好む、嗜む」、「pushing the envelope 」 は、「限界に挑む」、という意味。
限界に挑むという意味の「envelope」は封筒のenvelopeかと思ったのですが、数学の「包絡線」(⬇️) の事を指していて、この「包絡線をpush(押す)する」=「限界に挑む」という意味になっています。英語のこういった表現は、おもしろいですね。
4.フィリップがイボンヌに対して言った言葉
The important thing is to see and encourage potential.
(重要なのは可能性を見つけて、それを励ましてあげることだよ。)
この場面は、子供が親に、自分の描いた絵をみせて誇らしげにしているようなイメージを受けますが、デルのメンターのような存在になっているフィリップが、一番納得していないイボンヌに伝えた言葉。
「potential」は「可能性」という意味で、人に対してポジティブな意味でよく使われ、「encourage」は「奨励する、励ます」という意味。
このセリフを聞いて思い出したのは私の職場のチーム。仕事に追われていると、なかなか個々の「potential」を見つけてあげる余裕がなくなり、「encourage」もできなくなってしまいます。
ただ、自分の知っている「potential」に気がついてくれたり、知らない「potential」を教えてもらえるだけでも「encouragement」に繋がり、やる気も出てきますよね⭐️
このセリフを聞いて、改めて「potential」を見つけること、そしてそれを「encourage」することが大切だなぁ、と感じました~⭐️
周りにそんな方がいたら、是非このセリフを思い出してみて下さい☆彡
最後まで読んで頂いてありがとうございました!